※2013年10月26日付 日本経済新聞 朝刊 11面に掲載されました
弊社はこのほど、日本の特許庁に出願をしている「全業種」の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「全業種 特許資産規模ランキング2013」をまとめました。2012年4月1日から2013年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。このランキングにより、件数比較だけでは見られない、特許総合力の評価が可能になります。
その結果、1位パナソニック、2位東芝、3位三菱電機となりました。上位6社は前年度と変わりませんが、本田技研工業が前年度より2ランク、富士通が3ランクそれぞれ上昇しています。
【全業種 特許資産規模ランキング2013】
順位 | 前年 順位 |
企業名 | 特許資産 規模 (pt) |
登録 件数 |
---|---|---|---|---|
パナソニック | 275,170 | 8,094 | ||
東芝 | 184,305 | 4,674 | ||
三菱電機 | 170,790 | 4,738 | ||
トヨタ自動車 | 160,158 | 5,710 | ||
キヤノン | 148,027 | 5,400 | ||
シャープ | 127,686 | 3,113 | ||
本田技研工業 | 89,544 | 3,478 | ||
富士通 | 82,692 | 3,557 | ||
デンソー | 81,141 | 2,900 | ||
リコー | 75,859 | 3,303 | ||
前年と順位が変わらない上位6社の中で、ポイントの上昇率が最も大きいのは、3位の三菱電機です。前年度に比べて約14.6%上昇しています。継続的に成長過程にある分野としては「産業ロボットなどに使われる数値制御」や「通信制御」「空調制御装置」「インバータ装置」などが挙げられます。
7位の本田技研工業は、「金属・空気二次電池」や「燃料電池車両の通信・制御」などが、8位の富士通は「移動通信システムの基地局」などが、近年伸びている分野として挙げられます。
上位10以外の企業では、NEC、半導体エネルギー研究所、QUALCOMMなどが前年度より大きく順位を上げています。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2013年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名 が異なる特許が含まれる可能性があります。
※前年の順位は、現在の権利者情報に基づき、2012年3月末時点のポイントを集計した結果です。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
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本ランキングに関するさらに詳しい情報を、下記の通り販売しています。
【全業種】特許資産規模ランキングご提供データ
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間トップ150と2012年度のトップ150)
・全業種 保有件数ランキング(全期間トップ150と2012年度のトップ150)
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2013年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※本ランキングは、企業単位の集計値を収録しております。個別特許の評価データを別途ご希望の場合は下記フォームよりお問い合わせください。
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