弊社はこのほど、独自に分類した「自動車メーカー」を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「自動車メーカー 特許資産規模ランキング2013」をまとめました。2012年4月1日から2013年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。このランキングにより、件数比較では見られない、特許総合力の評価が可能になります。
その結果、1位 トヨタ自動車、2位 本田技研工業、3位日産自動車という結果になりました。
【自動車メーカー 特許資産規模ランキング2013】
順位 | 前年 順位 |
企業名 | 特許資産 規模 (pt) |
登録 件数 |
---|---|---|---|---|
トヨタ自動車 | 160,158 | 5,710 | ||
本田技研工業 | 89,544 | 3,478 | ||
日産自動車 | 54,590 | 1,815 | ||
ヤマハ発動機 | 16,555 | 386 | ||
豊田中央研究所 | 15,817 | 535 | ||
マツダ | 12,973 | 573 | ||
三菱自動車工業 | 8,596 | 344 | ||
富士重工業 | 7,311 | 360 | ||
ダイハツ工業 | 3,887 | 247 | ||
スズキ | 3,874 | 243 | ||
1位のトヨタ自動車は「自動車の側面に衝突を受けた際に、車内側への進入を抑制する自動車の衝撃吸収構造」や、「車載電子機器を制御する複数のマイクロプロセッサを高速に並列処理させるための技術」などがあります。
2位の本田技研工業は、「高温多湿の環境で使用する燃料電池システム用ガスセンサ」や「運転者の運転特性に応じて違和感のない車両の走行制御を行うことができる車両用走行制御装置」などが注目度の高い技術として挙げられます。
3位の日産自動車の注目度の高い特許には「より広い運転領域にわたって空燃比を高精度に制御する技術」に関する技術や「永久磁石型電動機のロータやステータに配設する界磁極用磁石体の製造方法」に関する技術などがあります。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2013年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名 が異なる特許が含まれる可能性があります。
※前年の順位は、現在の権利者情報に基づき、2012年3月末時点のポイントを集計した結果です。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
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本ランキングに関するさらに詳しい情報を、下記の通り販売しています。
【自動車メーカー】特許資産規模ランキングご提供データ
・自動車メーカー 特許資産規模ランキング(全期間トップ100と2012年度のトップ30)
・自動車メーカー 保有件数ランキング(全期間トップ100と2012年度のトップ30)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2012年度のトップ100)
・全業種 保有件数ランキング(全期間と2012年度のトップ100)
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2013年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※本ランキングは、企業単位の集計値を収録しております。個別特許の評価データを別途ご希望の場合は下記フォームよりお問い合わせください。
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