弊社はこのほど、独自に分類した「機械・造船」業界の企業を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から総合評価した「機械・造船業界 特許資産規模ランキング」をまとめました。2017年4月1日から2018年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いた評価を行い、企業ごとに総合得点を集計しました。
その結果、1位 ダイキン工業、2位 三菱重工業、3位 豊田自動織機となりました。
【機械・造船 特許資産規模ランキング2018 上位10社】
順位 | 企業名 | 特許資産 規模 (pt) |
特許 件数 |
---|---|---|---|
ダイキン工業 | 23,124.5 | 441 | |
三菱重工業 | 19,391.7 | 651 | |
豊田自動織機 | 11,684.0 | 525 | |
クボタ | 11,615.1 | 417 | |
三菱日立パワーシステムズ | 10,952.2 | 388 | |
井関農機 | 9,843.7 | 241 | |
ヤンマー | 9,643.2 | 346 | |
川崎重工業 | 9,073.6 | 277 | |
IHI | 8,667.3 | 427 | |
コマツ | 8,354.6 | 108 | |
1位のダイキン工業の注目度の高い特許には、「撥水性、撥油性、防汚性を有し、かつ高い摩擦耐久性を実現するパーフルオロポリエーテル基含有材料」や、「長期間使用しても、初期の静電容量を維持することができ、内部抵抗が上昇しにくい電解液」などがあります。
2位の三菱重工業は、「空気吸込渦の発生を効果的に抑制できるポンプ吸水槽」や「水陸両用車の上陸時におけるエンジン制御とエンジンの大型化を防止する技術」などが注目度の高い特許として挙げられます。
3位の豊田自動織機の注目度の高い特許には、「動力損失の低減を確実に実現しつつ、製造コストを抑えることが可能なスクロール型圧縮機」や、「シリンダブロックとバルブプレートとの摺接面における潤滑性を向上する油圧ピストンポンプ・モータ」などがあります。
そのほか、4位のクボタは「排気処理装置に対する藁屑等の蓄積を抑制できるコンバイン」などが、5位の三菱日立パワーシステムズは「優れた伝熱性能を有する伝熱管」などが、注目度の高い特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
特許資産の規模とは、企業が保有する特許(特許庁から特許登録が認められ、失効や権利放棄されていないもの)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、企業ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による審査結果、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2018年9月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
特許資産規模ランキングデータを、以下の通り販売しています。
※ランキングデータには個別特許の評価データは含まれません。
【機械・造船】特許資産規模ランキング
・機械・造船 特許資産規模ランキング(全期間トップ100と2017年度のトップ100)
・機械・造船 保有件数ランキング(全期間トップ100と2017年度のトップ100)
・全業種 特許資産規模ランキング(全期間と2017年度のトップ100)
・全業種 保有件数ランキング(全期間と2017年度のトップ100)
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2018年9月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる特許が含まれる可能性があります。
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)
個別特許の評価データ
個別特許の評価データを別途ご希望の場合は、お問い合わせください。
件数に応じて下表の単価が適用となります。
件数 | 単価(税抜) |
---|---|
1,000円/件 | |
600円/件 | |
500円/件 | |
300円/件 | |
お問い合わせください | |
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
※算出方法について:
特許資産の規模とは、各出願人が保有する特許(特許庁に登録され、失効や権利放棄されていない特許)を「特許資産」としてとらえ、その総合力を判断するための指標です。特許1件ごとに注目度に基づくスコアを算出した上で、それに特許失効までの残存期間を掛け合わせ、出願人ごとに合計得点を集計しています。注目度の算出には、特許の出願後の審査プロセスなどを記録化した経過情報などを用いています。
経過情報には、出願人による権利化への意欲や、特許庁審査官による他社特許拒絶への引用、競合他社によるけん制行為などのアクションが記録されており、これらのデータを指数化することで、出願人、審査官、競合他社の3者が、個々の特許にどれくらい注目しているかを客観的に評価することができます。