弊社はこのほど、2023年3月30日までに日本の特許庁で公開された「CO2吸収・吸着分離」関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
脱炭素社会実現に向け、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を削減しようとCO2を吸収・吸着分離する技術が注目されています。今調査では特許庁が公開しているグリーントランスフォーメーション(GX)に関する技術の1つである「CO2吸収・吸着分離技術」全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
集計の結果「総合力ランキング(※1)」では、1位 三菱重工業、2位 東芝、3位 BASFとなりました(表1、図1)。
【CO2吸収・吸着分離関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
三菱重工業 | 500.4 | 170 | 69.4 | |
東芝 | 212.5 | 85 | 74.6 | |
BASF | 197.7 | 28 | 63.0 | |
EXXONMOBIL TECHNOLOGY AND ENGINEERING | 184.9 | 26 | 65.8 | |
反町健司 | 146.4 | 10 | 69.7 |
図1:【GX技術】CO2吸収・吸着分離関連技術 競合状況
1位 三菱重工業の注目度の高い特許には、「燃焼排ガス中に含まれる二酸化炭素等を除去するためのガス浄化処理」や「硫黄酸化物及び二酸化炭素を含有するガスから硫黄酸化物と二酸化炭素を除去する方法及びその装置」などが挙げられます。
2位 東芝の注目度の高い特許には、「大気中に放出されるアミン化合物を低減可能な二酸化炭素回収システム」や「小型化することが可能な二酸化炭素回収システム」などが挙げられます。
3位 BASFの注目度の高い特許には、「室内空気の品質制御のための二酸化炭素吸着剤」や「吸収剤を再生させるためのエネルギー量を低減可能な二酸化炭素吸収剤」などが挙げられます。
4位にはEXXONMOBIL TECHNOLOGY AND ENGINEERING、5位には反町健司、6位以下には関西電力、JFEスチールなどがランクインしています。
本分析の詳細については、定型レポート「CO2吸収・吸着分離関連技術」にてご覧いただけます。
(※1)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を企業ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『CO2吸収・吸着分離関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
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特許総合力ランキングデータ 『CO2吸収・吸着分離関連技術』
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【収録データ】
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