弊社はこのほど、グリーントランスフォーメーション(GX)に関する技術の1つである「水素の製造関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
脱炭素社会の実現のためには経済社会システム全体の変革(GX:グリーントランスフォーメーション)が必要とされており、GXへの積極的な取り組みが求められています。本ランキングでは、2023年2月17日までに日本の特許庁で公開された「水素の製造関連技術」全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
集計の結果「総合力ランキング(※1)」では、1位 パナソニック、2位 東京ガス、3位 東芝となりました(表1、図1)。
【水素の製造関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
パナソニック | 1,963.4 | 356 | 71.0 | |
東京ガス | 891.0 | 170 | 77.0 | |
東芝 | 375.7 | 136 | 78.0 | |
京セラ | 320.1 | 90 | 72.2 | |
本田技研工業 | 274.8 | 123 | 69.8 |
図1:【GX技術】水素の製造 関連技術 競合状況
1位 パナソニックの注目度の高い特許には、「水素に含まれる水蒸気を除去する除去器を、従来より簡易に構成した圧縮装置」や、「水素圧縮の動作効率を向上させた水素システム」などが挙げられます。
2位 東京ガスの注目度の高い特許には、「システム全体の発電効率に優れ、かつシステムの簡略化を向上させた燃料電池システム」や、「圧縮された水素を貯留する蓄圧器の個数を低減可能な高圧水素製造システム」などが挙げられます。
3位 東芝の注目度の高い特許には、「水を電気分解して水素を製造する場合に、適切な電気分解を行うことが可能とした水素製造システム」や、「再生可能エネルギーを用いて安定的にかつ高効率に自立してエネルギーを供給できる水素電力供給システム」などが挙げられます。
4位 京セラは、「水素を含む改質ガスを生成する改質ユニットに関し、設計自由度と、熱交換の効率を向上させた改質ユニット及び燃料電池装置」などが、5位 本田技研工業は、「水電解装置の温度を良好に制御できるとともに、システム効率を向上させた水電解システム」などが注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下にはENEOSや大阪ガス、トヨタ自動車、森村SOFCテクノロジー、産業技術総合研究所などがランクインしています。
本分析の詳細については、定型レポート「水素の製造関連技術」にてご覧いただけます。
(※1)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する、「パテントスコア」を企業ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『水素の製造関連技術』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
内容 | 価格(税抜) | 納期 | ||
---|---|---|---|---|
定型レポート | 10万円 | 5営業日 | ||
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特許総合力ランキングデータ 『水素の製造関連技術』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】
・特許総合力ランキング 上位30社リスト
・有効特許件数ランキング 上位30社リスト
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