弊社はこのほど、米国特許庁に出願されたハイブリッド車両関連の特許について、先行技術として引用された公報の「被引用回数」を集計した「米国ハイブリッド車両関連特許 被引用回数ランキング」をまとめました。被引用回数が多いということは、先行技術としての認知度が高いことを意味しており、ハイブリッド自動車分野における主要な特許を特定することができます。
集計の結果、ペイスのハイブリッド車両の駆動システムに関する特許「特許番号5343970:Hybrid electric vehicle」が227回で1位となりました。同社の特許は3位にもランクインしています(特許番号6209672)。ペイスは、トヨタ自動車のプリウスやレクサスなどが特許侵害していると訴え、米国で特許侵害訴訟を提起しましたが、両特許はまさにその対象となっています。トヨタ自動車とはすでに和解していますが、被引用回数の多さからも、ハイブリッド車両分野における要注意特許であると考えられます。
【 ハイブリッド車両 米国特許 被引用回数ランキング】
順位 | 特許番号 | 発明の名称 | 権利者 | 発明者 による 被引用 回数 |
審査官 による 被引用 回数 |
被引用 合計回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
5343970 | Hybrid electric vehicle | PAICE | 119 | 108 | 227 | |
4351405 | Hybrid car with electric and heat engine | HYBRICON | 118 | 43 | 161 | |
6209672 | Hybrid vehicle | PAICE | 54 | 85 | 139 | |
4533011 | Hybrid drive for a vehicle, in particular an automobile | VOLKSWAGEN | 55 | 73 | 128 | |
5291960 | Hybrid electric vehicle regenerative braking energy recovery system | FORD | 69 | 44 | 113 | |
今回のランキングでは、「発明者による被引用回数」と「審査官による被引用回数」を合算して集計しています。「発明者による被引用」は、先行特許との関連性や差異を明確化するために、発明者が自ら特許明細書に先行特許を引用する行為によるものです。また、「審査官による被引用」は、発明者が記載したもの以外にも審査官から見て先行技術と思われるものがある場合などに、審査結果のレポートに引用する行為によるものです。両者を合わせて先行技術として認知度の高い特許を評価しました。
日本企業では、エクォス・リサーチ、いすゞ自動車、トヨタ自動車、日産自動車、富士重工業、ヤマハ発動機などの特許が引用回数の上位30位以内にランクインしています。
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米国ハイブリッド車両関連特許 被引用回数ランキング トップ500 ご提供データ
被引用回数合計ランキング上位500公報リスト(同順の場合は出願が新しいものを優先)
<公報リスト 掲載項目>
・出願番号、出願日、公開番号、公開日、特許番号、発行日、国際出願番号、発明の名称、出願人、権利者、発明者、IPC、USPC、発明者による被引用回数、審査官による被引用回数、被引用回数合計の全16項目
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【調査対象の特許群について】
筆頭USPC「180/65.21: Hybrid vehicle」(下位層を含む)が付与された特許1160件を対象に分析。
※ 調査対象公報 集計期間
特許公報 :1980年1月〜2011年4月
公開特許公報:2000年11月〜2011年4月
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