弊社はこのほど、米国における電気自動車等のデータ制御に関して、参入企業の競争力に関する調査を行いました。1980年から2011年5月末までに米国特許商標庁で公開された「電気推進車両のデータ制御」関連特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」による評価を実施し、特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング(※)」を集計しました。
集計の結果、1位 SEARETE(Intellectual Ventures)、2位 トヨタ自動車、3位 FORDとなりました。
【電気自動車等のデータ制御 米国特許総合力トップ5】
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
SEARETE(Intellectual Ventures) | 308.7pt | 15 | 79.0 pt | |
トヨタ自動車 | 247.5 pt | 172 | 65.9 pt | |
FORD | 233.0 pt | 68 | 74.4 pt | |
OSHKOSH | 189.1 pt | 11 | 76.8 pt | |
BLUWAYS USA | 134.6 pt | 10 | 72.8 pt |
図1:米国 電気自動車等のデータ制御 競合状況
1位SEARETEは、公報記載の情報より、特許管理会社Intellectual Ventures(インテレクチュアル・ベンチャーズ)と同じ企業と考えられます。出願件数は少ないものの、注目度の面で得点を上げ、1位となりました。15件の特許はすべて2009年に出願されており、現時点ではまだ権利化には至っていませんが、自動車業界ではない同社が将来的にこれらの技術をどのように活用しようとしているのかは興味深い点です。
2位トヨタ自動車は、出願件数が最も多く、同分野に対する注力度の高さが伺えます。2008年には年間70件もの出願がありました。注目度の高い技術には、「ハイブリッド自動車の燃費を向上させる可変気筒エンジン」に関する技術などがあります。
3位FORDは、2000年にこの分野における最初の出願をし、以降、年間10件以下の水準で継続的に出願しています。注目度の高い特許には「車両効率の管理システム」に関する技術などがあります。
トヨタ自動車以外の日本企業では、本田技研工業、日産自動車、アイシン精機が上位10位以内にランクインしています。
本分析の詳細については、定型レポート「米国 電気自動車等のデータ制御」にてご覧いただけます。
(※)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
1980年から2011年5月末までに公開された特許が対象。
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特許総合力ランキングデータ 『米国 電気自動車等のデータ制御』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
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・特許総合力ランキング 上位30社リスト
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