温暖化防止を目的としたCO2排出抑制のため、自動車を含めた車両関連分野では、エンジンと電動モーターを組み合わせて走る低燃費で環境にやさしい「ハイブリッド車両」の開発が世界規模で進められています。
そこで弊社は米国におけるハイブリッド車両技術に着目し、参入企業の競争力に関する調査を行いました。1980年から2011年4月末までに米国特許商標庁で公開されたハイブリッド車両の関連特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」による評価を実施し、特許の質と量から総合的に見た「特許総合力ランキング」を集計しました。
集計の結果、1位 トヨタ自動車、2位 FORD、3位 PAICEとなりました。
【ハイブリッド車両 米国特許総合力トップ5】
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
トヨタ自動車 | 664.8 pt | 190 | 71.3 pt | |
FORD | 406.3 pt | 91 | 70.4 pt | |
PAICE | 227.8 pt | 11 | 73.5 pt | |
本田技研工業 | 158.3 pt | 83 | 76.8 pt | |
アメリカ合衆国エネルギー省 | 149.6 pt | 8 | 87.8 pt |
図1:米国 ハイブリッド車両 競合状況
1位トヨタ自動車の注目度の高い特許には、電動モーターから出力するトルクの変化量を考慮し電動モーターや発電機を適正に駆動する「動力出力装置およびその制御方法」に関する技術などがあります。
2位FORDは、動力としてエンジンと電動モーターを滑らかに切り替える「ハイブリッド制御システム」などが、3位のPAICEは、トヨタ自動車に特許侵害訴訟を起こした「ハイブリッド電気車両」などが注目度の高い技術として挙げられます。
また4位本田技研工業は「電力制御ユニット」に関する技術などが、5位アメリカ合衆国エネルギー省は「補助動力装置」などが注目度の高い技術として挙げられます。
上記以外の日本企業として、アイシン精機、デンソー、日産自動車、日立製作所、三菱自動車工業、ヤマハ発動機などが上位にランクされています。
本分析の詳細については、定型レポート「米国 ハイブリッド車両」にてご覧いただけます。
(※)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
1980年から2011年4月末までに公開された特許が対象。
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