弊社はこのほど、負極に合金系材料を用いたリチウムイオン2次電池の技術領域における競合状況について調査した結果をまとめました。合金系のリチウムイオン電池は、電池の大容量化を目的として開発が進められています。負極材料にスズ、ケイ素などを用いることでリチウムとの合金化反応を起こし、グラファイトなどに比べて、数倍から数十倍の大容量化が可能になるといわれています。今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました(2010年4月末時点のパテントスコアに基づき評価)。
その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位ソニー、2位パナソニック、3位三井金属鉱業となりました。ソニーは出願件数、権利者最高スコア、権利者スコアの3指標ともトップとなっており、この分野において強みを持っていることが分かります。またパナソニックも出願件数、権利者最高スコア、権利者スコアの3指標とも2位となっており、ソニーに迫る競争力を持っています。3位の三井金属鉱業は、件数が55件と上位2社と比べて少ないですが、注目度の高い特許を多く保有しており、総合力で3位にランクインしました。
【リチウムイオン2次電池 合金系負極 特許総合力トップ5】
| 順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (特許件数) |
個別力 (権利者最高スコア) |
|---|---|---|---|---|
| ソニー | 706.2 pt | 218 | 32.2 pt | |
| パナソニック | 427.7 pt | 189 | 31.3 pt | |
| 三井金属鉱業 | 296.2 pt | 55 | 27.4 pt | |
| 三洋電機 | 262.2 pt | 152 | 21.9 pt | |
| キヤノン | 136.9 pt | 21 | 17.1 pt | |
上位3社はこれまでに合金系負極に関するプレスリリースを発表しています。ソニーが2005年、パナソニックが2007年、三井金属鉱業が2008年にそれぞれ発表しており、総合力の順位がプレスリリースの順と同じという興味深い結果となっています。合金系負極は90年代から提案されていますが、ソニーがいち早く商品化に結び付けており、他社に先駆けて開発してきた技術の蓄積が、今回の結果につながったものと考えられます。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートBの「特定技術分野の競合分析:合金系リチウムイオン2次電池分野」に掲載しています。
【レポート収録内容】
合金系リチウムイオン2次電池の技術分野における、出願件数の年推移、出願件数ランキング、審査ステータス分類、パテントスコア分布、競合状況を可視化する「権利者スコアマップ」、パテントスコア上位10件の特許リスト、経過情報から見た主要企業比較、審査官引用情報から見た主要企業の対競合影響度、発明者分析
【調査対象範囲】
出願日が1992年1月以降で、1993年から2010年4月末までに公開された特許公報を対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【納品形態】
冊子1冊。分析に使った特許公報リストCSVをCD-ROMに収録。
※レポートのサンプルはこちらを参照ください。
【価格】
コース1)「全体俯瞰 競合分析」:99,800円(税込) 納期:1週間
コース2)「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(上位5社)※」:31万5000円(税込) 納期:2週間
※「個別企業分析」の対象企業はご相談に応じます。
ご注文の際は、下記フォームの「詳細・その他」の欄にいずれかのコースをご記入ください。
※個別特許の経過情報付きリストも合わせてご希望の場合は、別途お見積りいたします。
※そのほか、リチウムイオン2次電池全体、正極全体に関するレポート等も承ります。
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