弊社はこのほど、リチウムイオン2次電池に使われる有機電解液について、参入企業の競合状況に関する調査結果をまとめました。有機電解液は、有機溶媒に導電性を与える電解質を溶解したもので、電極間でリチウムイオンをスムーズに移動させる役割を果たします。
今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました(2010年4月末時点のパテントスコアに基づき評価)。その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位 宇部興産、2位 ソニー、3位 三菱化学となりました。
宇部興産は出願件数ランキングでは6位ですが、注目度の高い特許を多く保有していることから、総合力では1位となりました。同社の特許は、特許庁の審査官が拒絶理由通知を発行する際の被引用回数が多く、先行技術としての認知度の高さ、他社牽制力の高さが伺えます。
【リチウムイオン2次電池 合金系負極 特許総合力トップ5】
| 順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (権利者最高スコア) |
|---|---|---|---|---|
| 宇部興産 | 1079.7 pt | 192 | 24.7 pt | |
| ソニー | 1039.0 pt | 422 | 28.0 pt | |
| 三菱化学 | 822.6 pt | 325 | 27.1 pt | |
| パナソニック | 621.2 pt | 333 | 36.2 pt | |
| 日立マクセル | 604.3 pt | 171 | 29.7 pt | |
上記の総合力上位5社のうち、宇部興産と三菱化学は、電解液の製造メーカーとして電池メーカーに電解液を供給しています。一方、ソニー、パナソニック、日立マクセルは、電池メーカーとして電解液の供給を受けていますが、今回の調査結果から、自社でも電解液の開発を積極的に行っていることが分かります。中でもソニーは、電解液の製造メーカーに負けない技術力を持っているということが示唆されます。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートBの「特定技術分野の競合分析:リチウムイオン2次電池 有機電解液」に掲載しています。
【レポート収録内容】
リチウムイオン2次電池 有機電解液の技術分野における、出願件数の年推移、出願件数ランキング、審査ステータス分類、パテントスコア分布、競合状況を可視化する「権利者スコアマップ」、パテントスコア上位10件の特許リスト、経過情報から見た主要企業比較、審査官引用情報から見た主要企業の対競合影響度、発明者分析
【調査対象範囲】
出願日が1992年1月以降で、1993年から2010年4月末までに公開された特許公報を対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【納品形態】
冊子1冊。分析に使った特許公報リストCSVをCD-ROMに収録。特許分析ツール「Biz Cruncher:ゴールド」ご利用2週間(分析母集団を使ってご自身で調査していただけます)。
※レポートのサンプルはこちらを参照ください。
【価格】
コース1)「全体俯瞰 競合分析」:99,800円(税込) 納期:1週間
コース2)「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(上位5社)※」:31万5000円(税込) 納期:2週間
※「個別企業分析」の対象企業はご相談に応じます。
ご注文の際は、下記フォームの「詳細・その他」の欄にいずれかのコースをご記入ください。
※個別特許の経過情報付きリストも合わせてご希望の場合は、別途お見積りいたします。
※そのほか、リチウムイオン2次電池全体、正極、負極、セパレ―タに関するレポート等も承ります。
※また個別のご要望にお応えする「カスタマイズレポート」をご希望の方は、お問い合わせください。
お問い合わせフォームよりお申込みいただくか、お電話(03-5835-5644)にてお問い合わせください。
特許分析のパテント・リザルト TEL:03-5835-5644 特許分析・経営分析関連のBlog&特許分析・経営分析関連のつぶやき&特許分析・経営分析関連のFacebook
Copyright © Patent Result Co., Ltd.