弊社はこのほど、リチウムイオン2次電池に使われる固体電解質について、参入企業の競合状況に関する調査結果をまとめました(※)。固体電解質は、発熱による発火の危険が少ないことから、安全性の高い材料として注目を集めています。また、液状の電解質のように気密性を確保する必要がないため、薄型化に向いているという特徴もあります。
今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました(2010年6月末時点のパテントスコアに基づき評価)。その結果、「総合力ランキング(※2)」では、1位ソニー、2位サムスンSDI、3位パナソニックとなりました。
ソニーは出願件数でも1位となっており、この分野で最も開発規模が大きい企業であることが分かります。1998年ごろから出願件数が増加しており、このころから開発が本格化したものと考えられます。同社の特許は、特許庁審査官による拒絶理由通知に引用される回数が多く、先行技術としての認知度の高さ、他社牽制力の高さが伺えます。三洋電機や東芝などの出願に対する拒絶に多く引用されました。
2位のサムスンSDIは出願件数順位で8位ですが、注目度の高い特許を多く保有していることから、総合力で順位を上げました。また、3位のパナソニックは件数順位でも3位であり、この分野において質、量ともに競争力を持つ企業の1つであるといえます。
【リチウムイオン2次電池 固体電解質 特許総合力トップ5】
| 順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (権利者最高スコア) |
|---|---|---|---|---|
| ソニー | 646.3 pt | 296 | 24.9 pt | |
| SAMSUNG SDI | 329.8 pt | 65 | 33.2 pt | |
| パナソニック | 236.6 pt | 154 | 28.6 pt | |
| GSユアサ | 220.5 pt | 182 | 27.0 pt | |
| 出光興産 | 217.2 pt | 66 | 21.2 pt | |
本分析では、ゲル状電解質を用いたリチウムポリマー電池に関する特許が多く含まれていますが、総合力上位企業のうちパナソニックと出光興産については全固体型に関する特許が多く、これらの特許が両社の総合力を押し上げる結果となっています。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートBの「特定技術分野の競合分析:リチウムイオン2次電池 固体電解質」に掲載しています
【レポート収録内容】
リチウムイオン2次電池 固体電解質の技術分野における、出願件数の年推移、出願件数ランキング、審査ステータス分類、パテントスコア分布、競合状況を可視化する「権利者スコアマップ」、パテントスコア上位10件の特許リスト、経過情報から見た主要企業比較、審査官引用情報から見た主要企業の対競合影響度、発明者分析
【調査対象範囲】
出願日が1992年1月以降で、1993年から2010年6月末までに公開された特許公報を対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【納品形態】
冊子1冊。分析に使った特許公報リストCSVをCD-ROMに収録。特許分析ツール「Biz Cruncher:ゴールド」ご利用2週間(分析母集団を使ってご自身で調査していただけます)。
※レポートのサンプルはこちらを参照ください。
【価格】
コース1)「全体俯瞰 競合分析」:99,800円(税込) 納期:1週間
コース2)「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(上位5社)※」:31万5000円(税込) 納期:2週間
※「個別企業分析」の対象企業はご相談に応じます。
ご注文の際は、下記フォームの「詳細・その他」の欄にいずれかのコースをご記入ください。
※個別特許の経過情報付きリストも合わせてご希望の場合は、別途お見積りいたします。
また個別のご要望にお応えする「カスタマイズレポート」をご希望の方は、お問い合わせください。
お問い合わせフォームよりお申込みいただくか、お電話(03-5835-5644)にてお問い合わせください。
特許分析のパテント・リザルト TEL:03-5835-5644 特許分析・経営分析関連のBlog&特許分析・経営分析関連のつぶやき&特許分析・経営分析関連のFacebook
Copyright © Patent Result Co., Ltd.