弊社はこのほど、バラスト水処理技術について、参入企業に関する調査結果をまとめました。バラスト水とは、主に貨物船において、積荷を降ろした際に重しとしてバランスを取るために使用する水のことですが、荷物積載時には排出されるため、港周辺の生態系に悪影響を与えるなど問題視されています。そこで、国際海事機関(IMO)は「バラスト水管理条約」を採択し、将来的には全ての船舶にバラスト水処理装置の搭載が義務付けられました。この動向は造船会社などを中心に、大きなビジネスチャンスと捉えられています。
今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました(2010年10月末時点のパテントスコアに基づき評価)。その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位三井造船、2位 日立製作所、3位 三菱重工業となりました。
【バラスト水処理技術 特許総合力トップ5】
| 順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (最高スコア) |
|---|---|---|---|---|
| 三井造船 | 206.0 pt | 38 | 76.5 pt | |
| 日立製作所 | 61.6 pt | 7 | 75.1 pt | |
| 三菱重工業 | 51.2 pt | 17 | 76.2 pt | |
| 水圏科学コンサルタント | 43.5 pt | 4 | 69.9 pt | |
| JFEエンジニアリング | 42.7 pt | 21 | 61.8 pt | |
総合力1位となった三井造船は、出願開始年は早くはないものの、出願件数が2位のJFEエンジニアリングの約2倍、さらには登録特許も非常に多く、バラスト水処理技術に関する積極的な特許戦略が伺い知れます。このような取り組みは、三井造船がIMOの基本承認を素早く受けている要因の一つと考えられます。
本分析の詳細については、簡易コンサルレポートBの「特定技術分野の競合分析:バラスト水処理技術」に掲載しています。
【レポート収録内容】
バラスト水処理技術に関する、出願件数の年推移、出願件数ランキング、審査ステータス分類、パテントスコア分布、競合状況を可視化する「権利者スコアマップ」、パテントスコア上位10件の特許リスト、経過情報から見た主要企業比較、審査官引用情報から見た主要企業の対競合影響度、発明者分析
【調査対象範囲】
出願日が1992年1月以降で、1993年から2010年10月末までに公開された特許公報が対象。公開、登録、公表、再公表のすべてが対象で、登録と、公開・公表・再公表が重複している場合は、登録を優先。企業等の集計単位は権利者ベースとする。
【納品形態】
冊子1冊。分析に使った特許公報リストCSVをCD-ROMに収録。特許分析ツール「Biz Cruncher:ゴールド」ご利用2週間(分析母集団を使ってご自身で調査していただけます)。
※レポートのサンプルはこちらを参照ください。
【価格】
コース1)「全体俯瞰 競合分析」:99,800円(税込) 納期:1週間
コース2)「全体俯瞰 競合分析」+「個別企業分析(上位5社)※」:31万5000円(税込) 納期:2週間
※「個別企業分析」の対象企業はご相談に応じます。
ご注文の際は、下記フォームの「詳細・その他」の欄にいずれかのコースをご記入ください。
※個別特許の経過情報付きリストも合わせてご希望の場合は、別途お見積りいたします。
※バラスト水処理技術のほか、海水淡水化技術、水処理用の薬品、膜、ろ過装置、MBR、ポンプ、上下水道漏水防止、水質検査に関するレポートも承ります。
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