弊社はこのほど、上下水道管の漏水防止・補修技術について、参入企業に関する調査結果をまとめました。
昨今、水に関するさまざまな技術が注目を浴びていますが、日本企業を諸外国と比較した際の特徴の1つとして、水道管の漏水率の低さがあります。
今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位積水化学工業、2位 クボタシーアイ、3位 東亜グラウト工業となりました。
【上下水道管 漏水防止・補修技術 特許総合力トップ5】
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
積水化学工業 | 164.8 pt | 145 | 69.7 pt | |
クボタシーアイ | 140.0 pt | 22 | 67.5 pt | |
東亜グラウト工業 | 118.3 pt | 35 | 76.9 pt | |
旭テック環境ソリューション | 94.3 pt | 21 | 78.7 pt | |
芦森工業 | 63.4 pt | 18 | 70.3 pt | |
図1:上下水道管漏水防止・補修技術 競合状況
上下水道管の漏水防止・補修技術に関する特許を出願している企業が多く存在している中で、取り下げや失効していない「有効特許」の数に限定すると積水化学工業が圧倒的に多く、この結果が高い総合力につながっていると言えます。
2位のクボタシーアイおよび、3位の東亜グラウト工業は、積水化学工業と比べると有効特許数は少ないものの、質の面で優れた特許が多く、積水化学工業に次ぐ総合力となっています。
本分析の詳細については、定型レポート「上下水道管漏水防止・補修技術」にてご覧いただけます。
(※)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
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