弊社はこのほど、グリーントランスフォーメーション(GX)に関する技術の1つで、2022年7月22日までに日本の特許庁で公開された「バイオ固体燃料関連技術」について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果をまとめ、レポートの販売を開始しました。
脱炭素社会の実現のためには経済社会システム全体の変革が必要とされており、GXへの積極的な取り組みが求められています。日本特許庁からは、GXに関する技術として「GX技術区分表」が作成され、各技術区分における特許調査が可能となっています。本ランキングでは、GX技術区分の1つであり、日本の特許庁で公開されているバイオ固体燃料関連技術全般について、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
集計の結果、「総合力ランキング(※1)」では、1位 太平洋セメント、2位 UBE、3位 日本製紙となりました(表1、図1)。
【バイオ固体燃料関連技術 特許総合力トップ5】(表1)
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
有効特許件数 | 個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
太平洋セメント | 209.9 | 48 | 69.2 | |
UBE | 181.8 | 18 | 74.1 | |
日本製紙 | 177.8 | 20 | 79.4 | |
大王製紙 | 173.2 | 14 | 67.9 | |
日鉄エンジニアリング | 151.3 | 12 | 72.4 |
1位 太平洋セメントは、「パーム椰子殻を含むバイオマス燃料の受発注システム」や「設備コストや、セメント等の生産効率の低下を最小限に抑えながら下水汚泥等の有機汚泥を固体燃料として処理する装置」に関する技術などが、注目度の高い特許として挙げられます。
2位 UBEの注目度の高い特許には「屋外貯蔵時の雨水による崩壊や有機成分の排水を抑え、コスト的にも優れたバイオマス固体燃料」や「粉砕性に優れ、収率が高く、製造コストを低減させたバイオマス固体燃料」に関する技術などが挙げられます。
3位 日本製紙の注目度の高い特許には「木質系バイオマスを原料とし、石炭と混合して粉砕処理して得られる固体燃料の製造方法」や「塩素化合物を含有する木質系バイオマスを原料として、塩素含有率が低い固体燃料の製造方法」に関する技術などが挙げられます。
そのほか、4位 大王製紙は「焙焼されたバイオマスを用いて安定的な燃焼を行うことができる混合燃料の製造方法」など、5位 日鉄エンジニアリングは「熱量が高くハンドリング性に優れた成形燃料及びその製造方法」などの技術が、注目度の高い特許として挙げられます。
6位以下にはサムズやJFEエンジニアリング、日立製作所、御池鉄工所などの企業がランクインしています。
本分析の詳細については、特許・技術調査レポート「バイオ固体燃料関連技術」にてご覧いただけます。
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
【価格】 ※個別企業分析の対象企業は、特許総合力上位企業または任意にご指定可能。 |
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(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご注文のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
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パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】 ・特許総合力ランキング_上位30社リスト ・有効特許件数ランキング_上位30社リスト ・開発規模(出願件数)ランキング_上位30社リスト ・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ) ・母集団の公報リスト |
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