弊社はこのほど、独自に分類した窯業業界の企業を対象に、2012年の特許審査過程で他社特許の拒絶理由通知に引用された件数を企業別に集計した「窯業業界 被引用特許件数ランキング2012」をまとめました(注1)。この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2012年に最も引用された企業は、旭硝子の1,125件、次いでTOTOの930件、日本ガイシの818件となりました。
【窯業業界 被引用特許件数ランキング2012 上位10】
順位 | 企業名 | 引用された公報数 |
---|---|---|
旭硝子 | 1,125 | |
TOTO | 930 | |
日本ガイシ | 818 | |
日本特殊陶業 | 675 | |
LIXIL | 547 | |
日本板硝子 | 485 | |
太平洋セメント | 346 | |
住友大阪セメント | 307 | |
コバレントマテリアル | 214 | |
日本電気硝子 | 213 | |
1位の旭硝子の2012年に最も引用された公報は、「レジスト組成物及びその塗膜(特願2004-131488)」です。富士フイルム、東京応化、日本ゼオンなど6件の拒絶理由に引用されました。旭硝子の公報によって拒絶理由通知を受けた件数が最も多い企業は日本電気硝子、次いでダイキン工業となっています。旭硝子の先願37件が日本電気硝子の後願36件に、また旭硝子の先願42件がダイキン工業の後願35件に対する拒絶理由通知に引用されています。
2位 TOTOの最も引用された公報は、「高温型燃料電池システム(特願2003-333533)」です。JX日鉱日石エネルギーや日産自動車など5件の拒絶理由通知に引用されました。TOTOの公報によって拒絶理由通知を受けた件数が最も多い企業はパナソニック、次いでLIXILとなっています。TOTOの先願178件がパナソニックの後願152件に、またTOTOの先願101件がLIXILの後願91件に対する拒絶理由通知に引用されています。
3位の日本ガイシは、「半導体積層構造、トランジスタ素子、およびトランジスタ素子の製造方法(特願2004-092615)」が最も引用されました。トヨタ自動車、新日本無線、ロームなど、6件の公報の拒絶に引用されました。日本ガイシの公報によって拒絶理由通知を受けた件数が最も多い企業はイビデン、次いでパナソニックとなっています。日本ガイシの先願34件がイビデンの後願31件に、またイビデンの先願31件がパナソニックの後願31件に対する拒絶理由通知に引用されています。
2012年11月までに公開されたすべての公報について、2012年1月から11月末までに拒絶理由として引用された公報を抽出。さらに引用元の名義と拒絶通知を受けた公報の名義が異なるものについて企業別に集計しました。
※このほか、「拒絶理由通知を受けた件数」に関する企業ごとの集計や、個別公報の引用・被引用の対応関係についても調査しております。詳細はお問い合わせください。
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本ランキングの詳細データを下記の通り、販売しています。
窯業業界 被引用特許件数ランキング2012 ご提供データ
(1)ランキングトップ50
被引用特許件数上位50社のランキング
(2)上位10社の被引用件数上位10件のリスト
上位10社について、被引用件数上位10件を拒絶した相手の公報との対応とともに掲載。
(3)被引用件数上位100公報
窯業業界の被引用公報、上位100件の公報リストを掲載
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その他、審査官引用分析に関する特定企業の調査依頼も別途承ります。