弊社はこのほど、独自に分類した自動車部品業界の企業を対象に、2013年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「自動車部品業界 他社牽制力ランキング2013」をまとめました(※)。この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2013年に最も引用された企業は、デンソーの6,800件、次いで日本精工の1,314件、矢崎総業の1,303件となりました。
【自動車部品業界 他社牽制力ランキング2013 上位10社】
順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
---|---|---|
デンソー | 6,800 | |
日本精工 | 1,314 | |
矢崎総業 | 1,303 | |
ジェイテクト | 1,223 | |
アイシン精機 | 1,169 | |
住友電装 | 1,159 | |
豊田合成 | 1,014 | |
豊田自動織機 | 954 | |
日立オートモティブシステムズ | 938 | |
NTN | 879 | |
1位デンソーの最も引用された特許は、「半導体基板の製造方法および半導体基板製造装置(特願平11-99989)」で、後発の特許12件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この12件はいずれも半導体エネルギー研究所による出願となっています。
2013年に引用されたデンソーの6,800件の特許を分野別にみると、空調、ナビゲーション、燃料噴射などが多くなっています。
2位日本精工の最も引用された特許は、「電動パワーステアリング装置(特願2007-172388)」で、後発の特許11件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この11件はいずれもジェイテクトによる出願となっています。
2013年に、日本精工の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はNTN、次いでジェイテクト、本田技研工業となっています。
3位矢崎総業の最も引用された特許は、「ワイヤハーネス及びその製造方法(特願2001-397461)」で、後発の特許9件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この9件はいずれも住友電装による出願(うち、5件は住友電気工業、オートネットワーク技術研究所との共同出願)となっています。
2013年に引用された矢崎総業の1,303件の公報を分野別にみると、コネクタ、端子、ハーネス、電気接続箱のほか、電流センサなどが多くなっています。
日本特許庁に特許出願され、2013年12月までに公開されたすべての公報のうち、2013年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された公報を抽出。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2014年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
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