弊社はこのほど、独自に分類したゼネコン業界の企業を対象に、2013年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「ゼネコン業界 他社牽制力ランキング2013」をまとめました(※)。この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2013年に最も引用された企業は、清水建設の534件、次いで鹿島建設の397件、大林組の375件となりました。
【ゼネコン業界 他社牽制力ランキング2013 上位10社】
順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
---|---|---|
清水建設 | 534 | |
鹿島建設 | 397 | |
大林組 | 375 | |
大成建設 | 352 | |
竹中工務店 | 299 | |
フジタ | 191 | |
三井住友建設 | 123 | |
熊谷組 | 120 | |
戸田建設 | 85 | |
前田建設工業 | 81 | |
1位 清水建設の最も引用された特許は、「空調システム(特願2006-169566)」で、大成建設やNEC、高砂熱学工業など、後発の特許6件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2013年に清水建設の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は大成建設、次いで、大林組、竹中工務店となっています。
2位 鹿島建設の最も引用された特許は、「エレベータ管制運転装置(特願2005-323346)」で、東芝エレベータの5件、日立製作所と日立水戸エンジニアリングの共同出願1件の合計6件の後発特許の審査過程で拒絶理由として引用されています。
2013年に、鹿島建設の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は大林組、次いで大成建設、清水建設となっています。
3位 大林組の最も引用された特許は、「ハイブリッド電源システム及びその運転方法(特願2001-115238)」で、後発の特許5件の審査過程において拒絶理由として引用されています。企業別にはパナソニックの3件、田淵電機の1件、佶益投資(台湾)の1件となっており、ゼネコン以外の企業に対して引用されています。
2013年に、大林組の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は清水建設、次いで大成建設、竹中工務店となっています。
日本特許庁に特許出願され、2013年12月までに公開されたすべての公報のうち、2013年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された公報を抽出。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2014年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
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