弊社はこのほど、独自に分類したゴム製品業界の企業を対象に、2013年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2013」をまとめました(※)。この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2013年に最も引用された企業は、ブリヂストンの1,759件、次いで横浜ゴムの969件、住友ゴム工業の872件となりました。
【ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2013 上位10社】
順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
---|---|---|
ブリヂストン | 1,759 | |
横浜ゴム | 969 | |
住友ゴム工業 | 872 | |
東洋ゴム工業 | 535 | |
東海ゴム工業 | 470 | |
バンドー化学 | 219 | |
三ツ星ベルト | 175 | |
THE GOODYEAR TIRE & RUBBER | 117 | |
ニッタ | 113 | |
ポリマテック | 109 | |
1位ブリヂストンの最も引用された特許は、「太陽電池モジュール(特願平5-337699)」で、後発の特許11件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には日立化成、住友ベークライトの各2件のほか、デンソー、日本ポリエチレン、大日本印刷、凸版印刷、大阪市立大学などとなっています。
2013年に、ブリヂストンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は住友ゴム工業の241件、次いで、横浜ゴムの159件となっています。
2位横浜ゴムの最も引用された特許は、「スタッドレスタイヤ(特願平7-126637)」で、後発の特許23件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この23件はいずれもブリヂストンによる出願となっています。
2013年に、横浜ゴムの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はブリヂストンの286件、次いで、住友ゴム工業の153件となっています。
3位住友ゴム工業の最も引用された特許は、「フレキソ印刷用版ならびにその製造方法およびそのフレキソ印刷用版を用いて有機発光層を形成する工程を含む有機EL素子の製造方法(特願2003-116183)」で、後発の特許7件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には住友化学の3件、凸版印刷、旭化成の各2件となっています。
2013年に、住友ゴム工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はブリヂストンの314件、次いで、横浜ゴムの101件となっています。
日本特許庁に特許出願され、2013年12月までに公開されたすべての公報のうち、2013年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された公報を抽出。
※本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2014年3月末時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
※業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
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