株式会社パテント・リザルトはこのほど、ハウスメーカー業界を対象に、2019年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「ハウスメーカー業界 他社牽制力ランキング2019」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2019年に最も引用された企業は、ミサワホーム、次いで積水ハウス、大和ハウス工業となりました。
【ハウスメーカー業界 他社牽制力ランキング2019 上位10社】
順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
---|---|---|
ミサワホーム | 224 | |
積水ハウス | 221 | |
大和ハウス工業 | 151 | |
トヨタホーム | 124 | |
住友林業 | 97 | |
旭化成ホームズ | 72 | |
パナソニックホームズ | 71 | |
三井ホーム | 21 | |
サンヨーホームズ | 6 | |
ヤマヒサ | 5 | |
1位 ミサワホームの最も引用された特許は間接照明構造」に関する技術で、竹中工務店、LIXIL、旭化成ホームズが各1件、合計3件の審査過程で引用されています。このほかには「洗面所の採光構造」に関する技術などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年に、ミサワホームの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は旭化成ホームズ(20件)で、次いで大和ハウス工業(19件)、積水化学工業(16件)となっています。
2位 積水ハウスの最も引用された特許は「二世帯住宅」に関する技術で、旭化成ホームズなどの計3件の審査過程において引用されています。このほかには「CG画像による建築物の表面材切換表示方法」に関する技術や「手摺付き玄関収納」に関する技術などが、引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年に、積水ハウスの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は大和ハウス工業(19件)で、次いで旭化成ホームズ(14件)、竹中工務店とパナソニック(いずれも10件)となっています。
3位 大和ハウス工業の最も引用された特許は「エネルギー使用状況表示システム及びエネルギー使用状況表示方法」に関する技術で、ノーリツやパナソニックIPなどの計3件の審査過程において引用されています。
2019年に、大和ハウス工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はパナソニック(7件)で、日本製鉄、積水化学工業(いずれも5件)と続いています。
そのほか、4位 トヨタホームは「ユーザの体調、精神状態等の健康状態に客観的に適した音楽・音声等のコンテンツを自動で再生する技術」、5位 住友林業は「基礎版とこの基礎版上に立ち上げられる立上げ部とを有する建築物基礎を効率よく形成する技術」が、最も引用された特許として挙げられます。
【ランキングの集計について】
日本特許庁に特許出願され、2019年12月までに公開されたすべての特許のうち、2019年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2020年5月29日時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
本ランキングの詳細データを、下記の通り販売しています。
ハウスメーカー業界 他社牽制力ランキング2019 ご提供データ
1)ランキングトップ10社
ハウスメーカー業界の被引用件数上位10社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
ハウスメーカー業界の被引用件数上位100件および引用先の特許との対応を掲載
【価格】
50,000円(税抜)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
その他、審査官引用分析に関する特定企業の調査依頼も別途承ります。