株式会社パテント・リザルトはこのほど、独自に分類した遊技機(パチンコ・パチスロ)業界の企業を対象に、2018年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「パチンコ・パチスロ業界 他社牽制力ランキング2018」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2018年に最も引用された企業は、SANKYO、次いで京楽産業、サミーとなりました。
【パチンコ・パチスロ業界 他社牽制力ランキング2018 上位10社】
順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
---|---|---|
SANKYO | 2,112 | |
京楽産業 | 1,268 | |
サミー | 1,097 | |
ソフィア | 912 | |
ユニバーサルエンターテインメント | 873 | |
平和 | 805 | |
大都技研 | 731 | |
ニューギン | 707 | |
藤商事 | 619 | |
三洋物産 | 605 | |
1位SANKYOの最も引用された特許は、「遊技球が可変入賞領域に入賞させやすくする遊技機」に関する技術(特許第6032801号)で、後発の特許26件の審査過程で拒絶理由として引用されています。そのほか、「発光部の輝度低下を防止できる遊技機」(特許第5800586号)などが引用された件数の多いとして挙げられます。
2018年に、SANKYOの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、京楽産業(480件)、次いで大一商会(361件)、ニューギン(331件)となっています。
2位 京楽産業の引用された件数の多い特許は、「遊技者が実際の出力音量を聴きながら自由に演出音の音量を調整することができる遊技機」に関する技術(特願2010-104511)で、大一商会やSANKYO、サミーなどによる後発の特許28件の拒絶理由として引用されています。そのほかには「遊技者に演出ボタンを操作させて遊技の興趣の向上を図る技術」(特許第5455036号)などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2018年に、京楽産業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はSANKYO(600件)、次いで、大一商会(368件)、ニューギン(208件)となっています。
3位 サミーの最も引用された特許は、「遊技球を不正に入賞させる行為等を防止する遊技機」に関する技術(特許第5158220号)で、後発の特許21件の審査過程で拒絶理由として引用されています。そのほかには「発射された遊技球の数とアウト口に入球した遊技球の数とを正確に計数することができる遊技機」(特許第5665235号)などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2018年に、サミーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はSANKYO(390件)、次いで、大一商会(183件)、三洋物産(176件)となっています
日本特許庁に特許出願され、2018年12月までに公開されたすべての特許のうち、2018年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2019年5月7日時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。
ランキングデータの販売
本ランキングの詳細データを、下記の通り販売しています。
パチンコ・パチスロ業界 他社牽制力ランキング2018 ご提供データ
1)ランキングトップ30社
パチンコ・パチスロ業界の被引用件数上位30社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
パチンコ・パチスロ業界の被引用件数上位100件および引用先の特許との対応を掲載
【価格】
50,000円(税抜)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
その他、審査官引用分析に関する特定企業の調査依頼も別途承ります。