株式会社パテント・リザルトはこのほど、ゴム製品業界を対象に、2019年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2019」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2019年に最も引用された企業は、ブリヂストン、次いで住友ゴム工業、横浜ゴムとなりました。
【ゴム製品業界 他社牽制力ランキング2019 上位10社】
順位 | 企業名 | 引用された 特許数 |
---|---|---|
ブリヂストン | 906 | |
住友ゴム工業 | 610 | |
横浜ゴム | 547 | |
TOYO TIRE | 271 | |
住友理工 | 269 | |
バンドー化学 | 114 | |
MICHELIN | 113 | |
ニッタ | 84 | |
三ツ星ベルト | 67 | |
THE GOODYEAR TIRE & RUBBER | 53 | |
1位 ブリヂストンの最も引用された特許は「空気入りタイヤ」に関する技術で、TOYO TIREの6件の審査過程で引用されています。このほかには「ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ」に関する特許などが引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年に、ブリヂストンの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は住友ゴム工業(111件)、次いで横浜ゴム(78件)、TOYO TIRE(68件)となっています。
2位 住友ゴム工業の最も引用された特許は「自動二輪車用タイヤ」に関する技術で、ブリヂストンの特許2件への拒絶理由としてなど、計6件の他社特許の審査過程で引用されています。このほかには「ゴルフスウィング診断システム」に関する特許や「空気入りタイヤ」に関する特許などが、引用された件数の多い特許として挙げられます。
2019年に、住友ゴム工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、ブリヂストン(101件)、次いで横浜ゴム(71件)、TOYO TIRE(50件)となっています。
3位 横浜ゴムの最も引用された特許は「コンベヤベルト用コートゴム組成物」に関する技術で、ブリヂストンの「ゴム組成物、積層体、及びコンベアベルト」関連特許など、計6件の審査過程において引用されています。
2019年に、横浜ゴムの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は、ブリヂストン(95件)で、住友ゴム工業(79件)、TOYO TIRE(56件)となっています。
そのほか、4位 TOYO TIREは「外面の汚れを抑制できる空気入りタイヤ」、5位 住友理工は「伸縮性に富んだ薄型電池用袋体」が、最も引用された特許として挙げられます。
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