弊社はこのほど、独自に分類した自動車・輸送機器業界の企業を対象に、2012年の特許審査過程で他社特許の拒絶理由通知に引用された件数を企業別に集計した「自動車・輸送機器業界 被引用特許件数ランキング2012」をまとめました(注1)。この集計により、直近の技術開発において各社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
集計の結果、2012年に最も引用された企業は、トヨタ自動車の7680件、次いでデンソーの6101件、日産自動車の5159件となりました。
【自動車・輸送機器業界 被引用特許件数ランキング2012 上位10】
順位 | 企業名 | 引用された公報数 |
---|---|---|
トヨタ自動車 | 7,680 | |
デンソー | 6,101 | |
日産自動車 | 5,159 | |
本田技研工業 | 3,706 | |
マツダ | 1,509 | |
矢崎総業 | 1,265 | |
アイシン精機 | 1,109 | |
豊田合成 | 922 | |
豊田自動織機 | 840 | |
日立オートモティブシステムズ | 808 | |
1位のトヨタ自動車の最も引用された公報は、「排ガス浄化フィルタ触媒及びその製造方法(特願2002-268245)」です。日本ガイシ、日産自動車、CORNINGなど8件の拒絶理由に引用されました。トヨタ自動車の出願によって拒絶理由通知を最も多く受けているのは、本田技研工業です。トヨタ自動車の692件の出願が引用され、本田技研工業の583件が拒絶理由通知を受けています。
2位 デンソーの最も引用された公報は、「燃料電池システム(特願2003-336941)」です。日立製作所やトヨタ自動車、日産自動車、住友化学など10件の拒絶理由に引用されました。分野別には、「車両用空調装置」や「カーナビ」「燃料噴射装置」などの技術が多く引用されています。
3位の日産自動車は、「プレス加工による局部肉厚増加方法(特願2000-129658)」が最も引用されました。引用された相手先の企業はすべてNTNで、同社の8件の出願に対する拒絶理由に引用されています。日産自動車によって拒絶理由通知を最も多く受けているのは、トヨタ自動車です。日産自動車の998件の出願が引用され、トヨタ自動車の859件が拒絶理由通知を受けています。
2012年11月までに公開されたすべての公報について、2012年1月から11月末までに拒絶理由として引用された公報を抽出。さらに引用元の名義と拒絶通知を受けた公報の名義が異なるものについて企業別に集計しました。
※このほか、「拒絶理由通知を受けた件数」に関する企業ごとの集計や、個別公報の引用・被引用の対応関係についても調査しております。詳細はお問い合わせください。
ランキングデータの販売
本ランキングの詳細データを下記の通り、販売しています。
自動車・輸送機器業界 被引用特許件数ランキング2012 ご提供データ
(1)ランキングトップ50
被引用特許件数上位50社のランキング
(2)上位10社の被引用件数上位10件のリスト
上位10社について、被引用件数上位10件を拒絶した相手の公報との対応とともに掲載。
(3)被引用件数上位100公報
自動車・輸送機器業界の被引用公報、上位100件の公報リストを掲載
【価格】
50,000円(税抜)
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
その他、審査官引用分析に関する特定企業の調査依頼も別途承ります。