弊社はこのほど、負極に酸化物系材料を用いたリチウムイオン2次電池の技術領域における競合状況について調査した結果をまとめました。酸化物系のリチウムイオン電池は、安全性が高く、低温特性に優れているという特徴があります。
今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。
その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位東芝、2位パナソニック、3位ソニーとなりました。
東芝は出願件数、権利者最高スコア、権利者スコアの3指標ともトップとなっており、この分野において強みを持っていることが分かります。同社のリチウムイオン電池「SCiB」の特徴はまさに酸化物系(チタン酸リチウム)負極にあります。ホンダが今年12月に発売する電動バイクに採用されるほか、GSユアサと合弁会社を設立している三菱自動車に対し、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池を供給することも決まっています。この背景には、東芝の技術競争力の高さがあり、そのことが今回のランキングにも反映されていると考えられます。
【リチウムイオン2次電池 酸化物系負極 特許総合力トップ5】
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (権利者最高スコア) |
---|---|---|---|---|
東芝 | 296.5 pt | 47 | 24.7 pt | |
パナソニック | 108.0 pt | 33 | 20.3 pt | |
ソニー | 33.5 pt | 9 | 12.9 pt | |
Altairnano | 30.9 pt | 3 | 12.4 pt | |
SAMSUNG SDI | 28.7 pt | 24 | 17.8 pt | |
図1:リチウムイオン二次電池 酸化物系負極 競合状況
本分析の詳細については、定型レポート「リチウムイオン二次電池 酸化物系負極」にてご覧いただけます。
(※)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
定型レポート、ランキングデータの販売
定型レポート 『リチウムイオン二次電池 酸化物系負極』
参入企業の技術力と成長性を取りまとめたレポートです。
内容 | 価格(税抜) | 納期 | ||
---|---|---|---|---|
定型レポート | 10万円 | 5営業日 | ||
個別企業分析(※) (追加オプション) |
1~3社まで (社数に関わらず同一価格) |
+20万円 | +5営業日 | |
4社目以降、 1社あたり |
+7万円 | +1営業日 |
(注)レポートは弊社データベースにおける最新の収録範囲に基づき作成いたします。
そのため、ご注文のタイミングによっては上記ランキングと順位、値が異なる可能性があります。
【納品形態】
レポートのPDF、公報リストを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
レポート冊子やデータ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
レポートについてはこちらのページをご覧ください。
特許総合力ランキングデータ 『リチウムイオン二次電池 酸化物系負極』
パテントスコアを用いた総合力評価や出願件数などに基づく各種ランキングデータのご提供です。
【収録データ】
・特許総合力ランキング 上位30社リスト
・有効特許件数ランキング 上位30社リスト
・開発規模(出願件数)ランキング 上位30社リスト
・競合状況分析マップ (権利者スコアマップ)
・母集団の公報リスト
【納品形態】
上記データを収録したエクセルファイルをメールで御納品。
データ一式を収録したCD-Rでの御納品をご希望の場合にはご相談ください。
【価格】
50,000円(税抜)