弊社はこのほど、水処理用ろ過装置について、参入企業に関する調査結果をまとめました。ろ過装置には砂ろ過装置、繊維ろ過装置、膜ろ過装置等がありますが、中東における海水淡水化の前処理などに使用されることもあり、今後も需要が高まっていくものと思われます(なお、本調査では浄水器や風呂用途などの家庭用途は対象としていません)。
今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。その結果、「総合力ランキング(※)」では、1位日立製作所、2位 Siemens Water Technologies、3位 オルガノとなりました。
【水処理用 ろ過装置技術 特許総合力トップ5】
順位 | 企業名 | 総合力 (権利者スコア) |
開発規模 (出願件数) |
個別力 (最高スコア) |
---|---|---|---|---|
日立製作所 | 126.3 pt | 39 | 88.9 pt | |
Siemens Water Technologies | 81.5pt | 7 | 76.6 pt | |
オルガノ | 80.9 pt | 87 | 79.6 pt | |
栗田工業 | 77.8 pt | 56 | 74.5 pt | |
荏原 | 76.1 pt | 55 | 73.2 pt | |
図1:水処理用 ろ過装置 競合状況
総合力1位の日立製作所は、膜ろ過装置に関する特許に強みがあります。日立グループの水関連事業は、日立プラントテクノロジーが中心となっていますが、ろ過装置分野では日立製作所の総合力が高く、これらの技術を日立プラントテクノロジー等の子会社で活用しているものと思われます(日立プラントテクノロジーによるろ過装置関連特許もありますが、総合力は上位に入っていません)。2位以下は拮抗していますが、中でも注目はSiemens Water Technologiesが2位となっていることです。世界の水ビジネス関連企業の中で、水メジャーと呼ばれる企業を除くと必ずといっていいほど取り上げられるのが、GEとSiemensです。そのSiemensが少ない特許件数ながら日本を代表する水ビジネス関連企業と肩を並べる総合力を持つという点が、ろ過装置分野における大きな特徴であると言えます。
本分析の詳細については、定型レポート「水処理用 ろ過装置」にてご覧いただけます。
(※)総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
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