弊社はこのほど、「水処理用ポンプ」について、参入企業に関する調査結果をまとめました。ポンプは水を扱う上で必須な装置であり、上下水処理場、発電施設、海水淡水化プラントなど、さまざまな場所で使われています。
今回の調査では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行いました。その結果、「総合力ランキング（※）」では、1位荏原、2位日立プラントテクノロジー、3位クボタとなりました。
【水処理用ポンプ技術 特許総合力トップ5】
| 順位 | 企業名 | 総合力 （権利者スコア） |
開発規模 （出願件数） |
個別力 （最高スコア） |
|---|---|---|---|---|
| 荏原 | 517.9 pt | 339 | 79.3 pt | |
| 日立プラント テクノロジー | 464.0 pt | 171 | 83.0 pt | |
| クボタ | 183.6 pt | 432 | 82.0 pt | |
| 鶴見製作所 | 123.5 pt | 151 | 68.8 pt | |
| 酉島製作所 | 69.5 pt | 64 | 97.9 pt | |
図1：水処理用ポンプ 競合状況
本分野の分析対象特許のうち、取り下げ、失効、拒絶などを除く有効特許の割合は全体の3分の1強である中、上位2社は有効特許の割合が全体の傾向よりも多くなっています。中でも日立プラントテクノロジーは、半数以上が有効特許となっています。さらに両社は、権利化に向けた自社のアクションや、権利化を阻止する他社からのアクションも多く、こういった結果が高い総合力に結び付いていると言えます。
本分析の詳細については、定型レポート「水処理用ポンプ」にてご覧いただけます。
（※）総合力の評価では、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を機関ごとに集計し、パテントスコアが50点以上のものを合算しています。50点以上のものだけを集計している理由は、パテントスコアが低くても特許件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためです。
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